東大阪市をホームタウンとするFC大阪。2024年5月18日(土)、2024明治安田J3リーグ第14節が行われ、アウェイ・富山県総合運動公園陸上競技場にてカターレ富山と対戦しました。結果は0-2で敗戦。今季3敗目で、初の連敗となりました。

試合終了後、富山まで駆けつけたサポーターにあいさつする選手たち。

北陸新幹線が富山まで開通したこともあり週ひがもその恩恵を受けようと、新大阪駅から敦賀駅まではサンダーバード。敦賀駅から富山駅までは北陸新幹線に乗り取材に行ってきました。キックオフは14時。そう、ライナーズの入れ替え戦第1節の悔しい敗戦が決まった直後に試合は始まりました。

めちゃくちゃかっこいい北陸新幹線。敦賀駅にて。

この試合では、前節レッドカードが提示され今節出場停止のDF舘野俊祐に代わって林田魁斗が、ケガ？が予想される久保吏久斗に代わってストライカーの島田拓海をMF(サイドハーフ)で起用します。

後列左端が林田、前列右から2番目が島田。

開始直後はFC大阪が攻め込む時間帯もありましたが、前半のほとんどの時間は攻め込まれる形に。
すると前半13分、スルーパスからFWマテウス レイリアにボールが渡ると、ドリブルで右サイドを突破されGK永井建成との1対1を冷静に決められてしまいます。2試合連続で先制を許す形に。

その後もシュートまでは持っていきますが、決定的なチャンスを作ることができず0-1で折り返します。

普段は敵陣ゴール前でプレーすることが多い島田。この日は縦横無尽にピッチを駆け回っていました。

同点に追いつきたい後半。ハーフタイムにMF堤奏一郎、FW宇高魁人、FW望月想空と一気に3人の選手を入れ替えます。特に左サイドに入った宇高はドリブル突破からチャンスを作り、後半はFC大阪ペースに。

ケガの影響もあって、今季はここまで3試合の出場に留まっている宇高。

試合後の記者会見で大嶽直人監督も、「左サイドからの突破が良かった」と評価していました。

積極的にシュートも打っていた宇高。

さらに守備では、GK永井建成のファインセーブなどで追加点を与えず攻撃へ良いリズムが生まれます。前半よりもゴールに迫るシーンが増え、あと少しで同点弾が生まれるか？と思われた後半32分。MF髙橋馨希(富山)にゴールを決められて、痛い追加点を与えてしまいます。

痛恨の失点に肩を落とす選手たち。

まずは1点を返したいFC大阪ですが、富山の守備陣を最後まで崩せず。0-2で敗れ今季初の連敗を喫しました。

この試合では普段経験していないポジションで出場した選手もいて、サイドを突破される場面が目立った印象。今のFC大阪は選手層の薄さが懸念されていて、リーグ戦に出場している選手とそうでない選手との間に差が生まれています。リーグ戦では6位(試合前は3位)につけるも、リーグ戦に出ていない選手が中心となって出場したルヴァンカップと天皇杯予選はいずれも初戦で敗退。

後半から出場したMF堤奏一郎は関西大学出身のルーキー。

大嶽監督は試合後に「後半は取り返すという姿勢が見れたし、成長できた試合」と振り返っています。
選手はやはり試合に出てこそ成長するでしょう。今季のFC大阪は23名の新戦力を迎え、そのうち大卒ルーキーが7人もいます。これからは暑さもより一層厳しくなりケガ人が増えるかもしれません。おそらくFC大阪は全J3チームの中で1番選手数が多い(39人)ので、主力選手を休ませながら若手選手にも経験を積ませるなど、人数が多いことを生かした戦い方を見せてほしいですね。今後シーズンが深まった頃に「誰が出ても同じ戦い方ができる」と言えるように、チーム力が上がっていくことを期待しています。

試合後記者会見に険しい表情で臨む大嶽監督。

さて、次節は1週空いて6月2日(日)16:00K.O.。ホーム・東大阪市花園ラグビー場で奈良クラブとの対戦です。奈良クラブとの一戦は隣県ということで「生駒山ダービー」と呼ばれ、選手・スタッフがいつも以上に気合を入れて試合に臨みます。ここで勝って連敗を止めて、J2昇格への階段を再び上がっていこう。

この試合のハイライトはこちら↓